2014年12月22日月曜日

『Windows Server 2003のサポート終了』を改善の機会と考える

こんにちは、渡辺です。

Windows Server 2003のサポート終了まであと6カ月余りとなりました。
Windows XPのサポート切れ対応が終わったと思ったら、今度はサーバかぁと、頭を痛めている情報システム部門の方も多いのではないでしょうか?

XPサポート切れの時もそうですが、情報システム部門の方は、アプリケーションのOS・ブラウザへの対応を限られた時間の中で実施しているものと思います。
しかし、今回のWindows Server 2003のサポート切れへの対応が終わったとしても、また5年後には、Windows Server 2008 R2の延長サポート終了がやってきます。

このように、延々とサポート切れの対応に追われてしまい、本来であれば、企業の競争力・価値を向上させるべき部門であるのに、そうなれていない企業が多いのではないでしょうか。
特に情報システム部門の人数が少ない、もしくは小規模なシステムを利用されている企業においては、この傾向が強いのではないでしょうか?
なお、アプリケーションを対応しきれずに、XP2003を使い続けている企業もいるのが実態ですよね。


では、どうするか。


ひとつの選択肢として、2003のサポート切れを機会にLinux環境に移行して行こうと考える流れがあります。これは、Linuxであっても、Google ChromeLibreOfficeGoogle+ HangoutsBluefishGimpRedmainJenkinsなどのOSSを活用することで、ビジネスで利用しているITの大抵のことは変えが利くからです。

もうひとつの選択肢は、クラウド環境に移行していくというものです。メールやスケジュール管理、インシデント管理、バージョン管理など提供されているサービスを利用するというものです。
こういったものは人件費を含めた費用対効果と自社でやることの価値を考えたうえで、切り替えていくのはいいと思います。

このように、『Windows Server 2003のサポート終了』を改善の機会と捉えて考えてみてはいかがでしょうか。



それでは、今回はWindows Server 2003のサポート切れに関連してタスクスケジューラにフォーカスして話をします。






タスクスケジューラのよい点としては、

  • Windowsユーザにとっては標準で提供されていてすぐに使える
  • ちょっと利用するには仰々しくない
という点ではよいと思います。
このように、個人用途でタスクスケジューラを使用する分には非常に便利だとは思います。しかしながら、業務利用においては、いろいろ課題があると考えています。

課題と考えている点を幾つか考えてみると、


  1. 証跡ログが残らないWindows Server 2003のタスクスケジューラでは、実行ログを記録するファイルサイズが固定かつ小さいため、すぐに上書きされてしまい、過去にさかのぼって実績を確認することができません。監査証跡の記録を残すという点では課題があると言えます。
  2. 実行トリガーが時刻に限定されているプログラムには必ずインプットがありますよね。しかしながら、タスクスケジューラの実行トリガーの基本は時刻となっているため、インプットが作成されたかどうかの保証がありません。
    単発のバックアップであればさほど問題とならないのかも知れませんが、タスクの実行タイミングという点でリスクを抱えていることになります。
    データが整っていない状態で実行してしまった時のリカバリに掛かる工数は馬鹿になりませんよね?

  3. コンピュータを跨る業務実行を制御したい
    業務という括りで考えた場合、一連の業務が一つのコンピュータで完結することはほとんどないと言ってよいでしょう。前述の実行トリガーと同じですが、一連の業務を実行するうえで、コンピュータを跨るタスクの実行が行えないといった課題があります。
  4. 管理が分散し個人依存してしまう個々の環境毎に実行するタスクを登録するので、タスクの実行情報が分散されることとなります。分散した情報は、個人に依存し易くメンテナンスビリティと言う点で課題があると考えます。
  5. タスクの状況を俯瞰して見ることが出来ない個々のコンピュータにログインして、タスクの実行状況を確認する必要があります。今日実行されるべきものは何であるのか、また、その実行状況がどうなっているのかを俯瞰的に確認することができません。


と、いくつか書き出してみましたが、やはり個人利用の域を超えての利用には、課題があると言えます。


業務をタスクスケジューラで実行しているお客様で、上記のような課題を感じているお客様においては、同じく無料で利用できるA-AUTO 50へ置き換えていただくことで、これらの課題を解消することが出来ると考えています。
A-AUTO 50は、大企業の基幹業務での利用で培われた機能や操作性をそのままに、小規模のシステムでのご利用を想定したジョブ管理ツールです。
お客様の大切な業務にご利用いただければと考えていますので、是非、無料ダウンロードしてお試しください。



次回は、cronについて考えてみたいと思います。


以上



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